兵庫県神戸市/野中の清水
神戸市西区と稲美町の境近くに、野中の清水があります。狂言の「清水」に出てくる泉です。「清水」は下のような話です。
【主人に「野中の清水」まで水を汲みに行くよう命じられた太郎冠者(筆頭の召使)は、邪魔くさくなって、大切な桶を投げ捨てて帰って来ます。そして、「鬼が出た」と言います。
主人は桶を回収するために「野中の清水」に向いますが、嘘がばれるとヤバイ太郎冠者は、鬼の面を持ち先回りします。】
後は狂言を見に行くなり、本で調べるなりして下さい。
記念碑らしいものの横に、庭園みたいなものがありますが、
これが「野中の清水」です。「野中の清水を守る会」というのがあるんですね。このあたりの住民に大切にされているのでしょう。
野中の清水は、ちょろちょろと水が落ちているのかと思いましたが、なんと池でした。
横から見てもまごうことなき池であります。私には清水というより湧水(群?)のように見えます。
池のある公園には、今や見ることが稀になった、ブランコや滑り台があります。
野中の清水の由来が書かれているようですが、この日は大変寒かったので、看板の文章は読んでいません。
野中の清水の横の橋から下流を見たところです。春になれば、桜が咲いて小川の音がちょろちょろと、のどかな風景なんでしょう。
こちらは上流側です。はるか彼方に池の盛り土が見えます。家もなく、さすがに冬は荒涼たる景色です。
とにかく雪がちらつく寒い日で、公園には誰もいませんでした。明石市~稲美町にかけては、年に5~6回、雪はちらつきますが、10年に1度ぐらいしか積もることはありません。雪がちらつく日は大変寒いのです。
西神戸にはいちご狩りに行きましょう。12月から収穫されるので、うちの近くの果物屋にももういちごが出ています。いちごは5月頃までありますので、いちご狩りはもっと暖かくなってからがいいですね。よく調べて予約しましょう。