兵庫県明石市/浜街道(西新町ー林崎松江海岸)
明石市の山陽電鉄西新町駅から林崎松江海岸駅にかけて、小さい寺社仏閣が続いています。実家の近くなので、実家から歩いてちょいちょいと回ってみました。大きいお寺を見るのもいいのですが、小さい寺社仏閣を回るのもいいものですよ。
密蔵院
昔から油掛地蔵で有名なお寺です。戦没者慰霊のために、地蔵菩薩の巨像を建立し入魂
しました。兵庫県で何番かという大きさなのですが、あまり知られていません。
祭神はワタツミの神、すなわち海神です。このあたりは大きな漁港があり、海の安全と大漁を願って建てられたものなのでしょうか?実家が近いのによくわかりません。
若宮神社拝殿
拝殿の後方には本殿があり、伝統的な造りをしています。
手水舎
大漁祈願碑
もちろん大漁を祈願したものでしょう。漁村であることがよくわかります。
左は猿田彦皇大神社、右は稲荷社です。猿田彦大神は、交通安全から恋愛成就まで、ほぼオールマイティのご利益があります。稲荷社は、五穀豊穣、商売繁盛のご利益がありますが、最近は学業成就、恋愛成就などもご利益に上げているところもあるようです。
寶蔵寺
若宮神社の隣にあるお寺です。海中から引き揚げた毘沙門天をご本尊にしています。また、このお寺には観音様が十字架を背負っているらしい、マリア観音という隠れキリシタンの遺物があるようです。私は見たことがありません。また、雌鹿の松の伝説もあります。
蔵
ここに隠れキリシタンの秘宝、マリア観音様がおられるのでしょうか?十字架を背負った観音様を一度見たい気はします。
地藏舎
奥にお地蔵さまが祀られています。お参りの人のために作ったようにも思えます。
地蔵舎入口にあります。子供が一緒になっていることから、水子供養のお地蔵さまとして作られたようです。水子供養は「水子地蔵」「子安地蔵」「延命地蔵」が主に行っています。
毘沙門天は魚を獲ろうとし引っ掛かってきたもので、そのままご本尊となっています。
また、高山右近が船上城にいたので、きっと出てくるだろうと思っていましたら、昭和40年代くらいにかくれキリシタンのマリア観音が発見されました。
めじかの松
牝鹿の伝説は播磨南部にあり、場所によってちょっとずつ違うのですが、牝鹿(妻鹿)、牡鹿(男鹿島:家島諸島)、鹿の瀬(播磨灘の漁場)が出てくるのは間違いないようです。死んだ牝鹿を埋めたところに生えた霊松と言ったところでしょう。
このあたりの浜街道はレンガ張りになっています。浜街道は開発などで途切れることも少なく、かつての道筋がよく残っています。ところどころに昔の街並みもあるんですが、あまり知られていません。
右が厳島神社で市寸島比売命(水の神)が祭神となっています。石崎稲荷大明神はお稲荷さんで最近は産業の神様みたいになっていますね。大明神とはその地域での信仰が厚いというような意味と思ってください。
善國寺
この日はなぜか中に入れませんでした。実際は入ろうと思えば入れないこともないのですが、不法侵入で訴えられるのも嫌なので...... とりあえず、法律は守りましょう。
神應寺
このあたりでは有名なお寺です。駐車場は浜街道沿いに数台留められますが、誰か駐車しています。お寺関係の人でしょうか?
弘法大師像
浄土宗で阿弥陀如来様を本尊としています。
専修寺山門
山門の一部かどうか知りませんが、ちょっと変わった構造をしています。山門の手前はすぐ道路になっていて、時々車が走ってくることがあるので、写真を撮るときは注意しましょう。
六地蔵が七地蔵のように見えます。七人目は祠に入っています。信仰が篤く、きれいな花が飾られています。
専修寺本堂
山門から正面に見えるのが本堂です。新しい感じがしますが、立派な造りに見えます。
浄蓮寺
こじんまりとした山門ですが、道路が分かれる三叉路に面しているので、すぐに分かります。東からくると正面が山門になります。
浄蓮寺山門
両側の家に挟まれている山門ですが、道路の突き当りですので、結構目立ちます。
浄蓮寺本堂
横に長い本堂ですが、山門の正面に来るのが、このあたりです。ここから本堂は、左へ長く伸びています。
浄蓮寺本堂参拝所
本堂の左は参拝場になっています。参拝する人はここで拝みます。
ここもなぜか七人いるんです。もっとも一人は観世音菩薩(観音様)のようにも見えます。
林墓地地蔵尊
林墓地に建つお地蔵さんです。かつては土葬を行っていたという噂もあります。しかし、考えてみれば、京都鳥辺野などの風葬や鳥葬よりは、いいと思います。
林墓地
独特の雰囲気のある墓地で、ゆるやかな丘の上にまばらにお墓があります。丘の向こうは、林崎松江海岸から播磨灘が望めます。私が子供の頃は幽霊を見たとか火の玉が出たとか言われていました。その気のある人は海を見に行って下さい。
明石名物と言えば、明石鯛と明石蛸、B-1グルメの明石焼(地元では玉子焼)です。
では、明石焼(地元では玉子焼)を紹介します。
たこ焼き器があればいつでも明石焼きが食べられますよ。